つくる女性

WOMEN MAKE

リーガルのものづくりへのこだわりと信念。
同様に心を込めて、それぞれの作品に向き合う女性をご紹介します。
ものづくりへのこだわり、ファッションへの考えなど、そのライフスタイルについて語っていただきました。

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多肉植物で彩られた自宅兼アトリエで迎えてくれたのは、陶芸作家の小駒眞弓さん。同じく陶芸作家のご主人と制作にいそしむアトリエは、静かで穏やかな空間だ。

小駒さんが手掛けるのは、陶磁器でつくるジュエリー。刃を研いだ極薄のカッターナイフで、粘土に細かく模様を刻んでいく。線を入れたり、薄く削ったり、やや深く彫り込んだり。「彫り込みが深い部分には、焼きあげる前にかける釉薬(ゆうやく)が厚くつくので、色が濃くなります」その色の濃淡が、繊細な模様をさらに引き立てている。 美大では、陶磁器プログラムを専攻し、立体造形や彫刻など、大型の作品をつくった。「卒業したら、なんとか作家として生きていきたいと思っていたので、就職はせず、本当に自分がつくりたいものについて考えていました」 彼女の原体験と、在学中の学びが結びつくのは卒業後のことだった。幼い頃から、粘土遊びや工作が好きだった。器用な手先を生かして、ビーズでアクセサリーをつくるのも大好きだった。「陶磁器は、焼き上げると半永久的に残るものなんです。自分の作品が永く残るとしたらどんな形がいいか…そう考えたとき、ジュエリーかなと思いました」手がける形が決まってからは、がむしゃらに作品をつくり続けた。自分らしさを表現するにはどうしたらいいか、悩む日々。「すとんと落ちてきたのは、本当に最近なんです」と彼女は微笑む。なぜか心惹かれるものを思い出したのだ。それは、石や鉱物。海や川では必ず石を拾ったし、鉱物の収集はとても楽しかった。 「宝石などの鉱物と陶磁器の組成は、元素レベルで見るととてもよく似ているんです。これは、陶磁器を焼き上げる私の手も、宝石を生み出せるということかもしれない。そう思った時に、小さい頃から好きだったことが全部つながった気がしました」

彼女が設立したブランドU’U’(ウウ)のコンセプトは「手の中から生まれる結晶」。自然界が、永い時間をかけて結実させた宝石のように、彼女の手が生み出すジュエリーは、今多くの場所で清らな光を湛えている。 「結晶は、小さな元素が結合してできるパターンでもあります。そのせいか、ニットの編み目や、ずらっと並んだタイル、市街地の航空写真など、小さなものが整然と並ぶ様子に惹かれる自分がいるんです。この先は、小さな陶磁器のパーツを焼いてはつなげて、大きな作品をつくってみたい」 柔らかな雰囲気をまとう彼女の、真っ直ぐな言葉。その言葉に宿る力強さは、長く考え、黙々と手を動かし続けた人にしか生み出せないものだった。彼女の手から生まれた、小さな宝石が描く作品。それはきっと、大きな宝石となって多くの人を立ち止まらせるに違いない。