NEW STYLE with REGAL

ニュー スタイル ウィズ リーガル

各界で活躍する方の、個性溢れるリーガルスタイルをシューティング。
お仕事のこと、おしゃれのこと、そしてリーガルにまつわる話をうかがいました。

SIDE STORY New Style with REGAL くるり リーガルのフリーペーパー「Regal Paper」2017年春号の「New Style with REGAL」にご登場いただいたくるり。実はメンバーの岸田さんと佐藤さんはリーガルとちょっとした縁がある。そのきっかけとなったのが宮城県石巻市にある「リーガルシューズ石巻店」店長の新柵ひろ子さん。おふたりが「ねえさん」と呼ぶ、新柵さんとくるりの素敵なエピソードをご紹介します。

両者の出会いは2011年10月。岸田さんがテレビ番組の企画で、石川さゆりさんから東北を舞台にした曲作りを依頼され、石巻に足を運んで被災者の話を聞いていた時だった。新柵さんが語る。
「私は自宅も被災して、身の回りのものを全部流されてしまいました。そんななか、逃げた時のコートのポケットにウォークマンが入っていたんです。私は音楽が大好きで、電気が使えるようになった時に、真っ先に『充電器がほしい』と思って。そしてウォークマンを充電して、震災前に聴いていた音楽が耳に入ってきた時、ようやくほっとして素直に楽しいと思えました。当時は周囲の状況や作業に忙殺されて感情が麻痺していた。その時に音楽が、助けに、支えになりました。岸田さんにそんなお話をしたと記憶しています」

岸田さんはどう感じたのだろうか。
「自分が音楽をやっているのは自分のため、それは昔も今も変わりません。ただもちろん、自分の音楽を聴いていろんな人が喜んでくれたら嬉しくもあって。ねえさんの言葉は心に残りました」言葉を続ける。「当時、あの混乱した状況のなかで、普段わき起こらないような感情が、いろんな方の言葉や行動、モチベーションになったと思うんです。僕は歌を作るために現地の方から言葉をいただいていて。最初はそれを参考にする予定だったのですが、ひとつひとつの言葉の重みを感じて、できる限りそのまま使いました。それで石巻の方とのご縁がつながった気もしています」

そうやって完成した「石巻復興節」は、誰もが口ずさみやすいメロディーとまっすぐな言葉で石巻の風景や人々の思いを歌う“新しい民謡”。くるりは自らもレコーディングを行い、2012年3月にCDをリリースした。通常とは異なり、販売されるのはリーガルシューズ石巻店を始めとする石巻市の商店街が中心。収益は地元のお祭りといった地域事業などの活動支援金に充てられている。 「毎年盆踊りの季節になると、石巻復興節があちこちから聞こえてくるんです。これからもずっと愛され続けるだろうなと感じます。時には岸田さんに『この前流れてたよ』って報告することも」(新柵さん)
先ごろ発売された20周年記念盤『くるりの20回転』にも収録された。「石巻の方のために作った曲なので、広く知ってほしいかというとそうでもなくて。でも音楽家としていい曲を作らせてもらったという気持ちもあり、入れさせていただきました」(岸田さん) 
「嬉しかった。20周年の記念盤に入れてもらえるなんて、震えました」という新柵さんに、「そらそうだなあ、俺も同じ立場なら同じこと思うわ」岸田さんはふわりと笑う。

くしくも2011年は石巻店が30周年を迎える節目の年だった。震災による津波の影響で一時休業していたものの、翌年の3月に再スタートを切る。その際に販売されたのが30周年記念の石巻店限定シューズだ。人気を博したモデルを新しいカラーバリエーションで製作した石巻店限定シューズは、岸田さんのワードローブにも加わっている。

「いつだったか、ねえさんが少し元気ない時があって心配してたんです。でも次に会った時は『30周年記念の靴を作るんよ』って燃えていて」リーガルが、一店舗のために限定シューズを製作することにも驚いたという。 「嬉しかったのは、靴を好きな方が靴屋さんで働いていらっしゃること。靴と、それを履く方に常に愛情を持って接していて、アドバイスをいただくこともあるし、靴を磨かなかったら説教されたこともある(笑)。そうやって、お仕事をクリエイティブに前向きに取り組まれている姿を見ると、こちらも元気をもらえます」
佐藤さんもうなずく。リーガルのフリーペーパー内でリーガルとのエピソードを披露してくれた佐藤さんが「衣装で履いている」と語った一足は、震災後、石巻店が仮店舗で営業していた時に購入したウイングチップだ。 「ライブのバックステージに来ていただいた時、ねえさんは靴のお手入れ道具一式を持ってきて、磨いてくださったんです。以前購入した靴を覚えていて、それに合わせた靴クリームでお手入れをしてくれて。またビシッと男前の靴になりました」

音楽と靴。フィールドは違えど、自分の仕事に誠実に向き合うくるりと新柵さんは、お互い通じ合い、温かな気持ちをやりとりしているように感じる。
最後に新柵さんはこう結んだ。「改めて振り返ると、くるりの存在によって頑張れたところもあるんです。こんなに有名な方が見ていて、気にかけてくださるのはとても力になったし、ねえさんがんばっているね、と声をかけてもらえるのはいつも励みになりました。たくさん大変な思いはしましたが、すごく濃い時間だったと思います」

くるり
1996年に京都で結成、1998年メジャーデビュー。幾度かのメンバーチェンジを経て、
現在はふたりとファンファン(Tp、Key、Vo)の3人編成。
今春はオーケストラとの共演を収めたDVD『NOW AND 弦(仮)』(2月15日発売)と、岸田さんが作曲を手がけ、京都市交響楽団と公演を行ったCD『岸田交響曲第一番』(発売日未定)をリリース。
http://www.quruli.net

W21C岸田さん(左)

SIZE:23.5-27.0
COLOR:NAVY×WHITE,DARK BROWN×WHITE,BLACK
PRICE:¥36,720(include tax)
リーガルの専門店「REGAL SHOES」のみのお取り扱いとなります。

59KR佐藤さん(右)

SIZE:23.5-27.0
COLOR:BLACK,BEIGE,BURGUNDY
PRICE:¥25,920(include tax)

衣装協力:
[岸田さん(左)]トップス¥27,000(BED j.w. FORD/BIRTHLY CO.,LTD. 03-6432-9313) ストール¥25,920(Honor gathering/Honor gathering AOYAMA 03-3409-3015) パンツ¥9,936(DETAILS/KMC SHOWROOM 03-6447-4950) ベレー帽¥8,640(CLOUD NINE LTD 03-3477-0521) 
[佐藤さん(右)]ニット¥9,936(DETAILS/KMC SHOWROOM 03-6447-4950) シャツ¥22,680(LUCIOLE_JEAN PIERRE/ADONUST 03-5456-5821)パンツ¥36,720(BED j.w. FORD/BIRTHLY CO.,LTD. 03-6432-9313)
※他はスタイリスト私物