ART of REGAL

アート オブ リーガル

Regal アートオブリーガルは、毎回、平面・立体にこだわらず、
国内外問わず活躍するアーティストにREGALの代名詞の一つである
「ウィングチップシューズ」を題材に制作をお願いするものです。

Back Number
Regal Paper 2018 SUMMER Vol.20 ART of REGAL 寅貝真知子 写真家

寅貝真知子さんは、自身で撮りためた写真を組み合わせて
独創的で絵画のような写真=ローレフォトを生み出す、
Regal Paper 2018 SUMMERの表紙を飾る写真家です。
その寅貝真知子さんに作家活動のきっかけなどを
あらためてインタビューさせていただきました。

Q1: アートを始めるようになったきっかけはなんですか?また現在の作品(表現方法)に至った経緯を教えてください。

失ったものを見つける自分探しを目的に制作を始めました。小さい頃は、毎日が驚きと発見に満ちていました。もう一度、あの頃のように、心躍る自分に戻るための入口をみつけたいという想いが制作の原動力です。
ローレフォトという絵のような写真作品を制作しています。目の前にあるものをただそのままに見るのでなく、そこに流れた時間に想いを馳せ、別物に見立てて想像した世界をビジュアル化しています。作り方は、これまでさまざまな場所で撮影した5万枚以上の写真から、テーマに合ったものをピックアップし、パソコン上で何枚も組み合わせ、再構成して作ります。

Q2: 今回のRegal Paperの作品作りで意識したことや難しかったことなどはなんですか?

作品を作るにあたって、私なりに考えたリーガルの「歩み」ということに焦点を当てました。リーガルや、リーガルを代表するウィングチップシューズなど、ここの靴を手にした人たちが歩んでこられた時間と空間の壮大さを、苔むした石造りの建物で表し、これからへ向かっていくことの予感として、次へつながることをイメージさせる階段やドアで表現しています。そこに立った時、羽ばたけるような解放感とこれからへと続く広がりを感じられる場所にするため、重力からも解放された建物が並んでいます。それは、靴を履いた人たちの歩んできた時間が、積み重なってできたような形をしたリーガル島です。これからも、人々の歩みによる足跡がリーガル島を作り続ける、という余白も込めています。

Q3: 今後の活動予定、展望を教えてください。

これからも癒しや旅をテーマに、ローレフォトで架空の世界を作っていきたいです。普段見過ごされがちな場所やモノについて、積み重なった時間やその想いを表現することで、今ここにいることの大切さを描きたいと思っています。

寅貝真知子
(MACHIKO TORAGAI)

1980年大阪出身、現在は東京在住。
2002年、関西学院大学卒業、Panasonicに入社後、写真専門学校に通い、アメリカの写真大学で短期研修修了証取得。
2006年には被写体の希望や感情など本来持っている魅力を引出し、デジタル技術による新しい視覚効果で表現するローレフォトを考案。
その後、テレビのドキュメンタリー特集など多数のメディアに出演、国際フォトコンテストIPAなど受賞歴多数。
本年度は、WPCワールドフォトグラフィックカップ日本代表に選出。
WEB :https://art.atorietorako.com