歩きたくなる道

歩きやすさを追求したリーガルウォーカー。
その一足を履いて、歩きたくなる道があります。
全国に点在する、味わい深く、散歩が楽しい道をご紹介します。

海を渡り、太陽を参じる橋 海を渡り、太陽を参じる橋

房総半島の南端に位置する館山市。
東京湾アクアラインの開通によって東京・横浜方面からのアクセス性が向上し、
その豊かな自然を求めて多くの観光客や多拠点生活者を集めている。
今回は2010年の利用開始以来、日本最長を守る桟橋「館山夕日桟橋(館山港多目的観光桟橋)」を中心に、
ある地震を契機に陸とつながった「沖ノ島」、
館山の街を今も見守る館山城周辺を歩いてみたい。

この道を知る

夏には大勢の海水浴客でにぎわう館山湾。別名「鏡ケ浦」と呼ばれるほど穏やかな湾に面する館山港は、古くから天然の良港として知られていた。そんな館山港に、3万トン級の大型客船が寄港できる施設としてつくられたのが「館山夕日桟橋」だ。公募で決まった愛称どおり「日本の夕日百選」に選ばれた館山の夕日の鑑賞スポットとして知られている。空気が澄んでいれば富士山まで一望できる桟橋の上には釣り糸を垂れる人の姿も見受けられ、のんびりとした空気に心癒される。橋のたもとには、道の駅ならぬ「渚の駅たてやま」という館山市の交流拠点施設が。地のものを味わい、館山の名産品を買い求める観光客でにぎわう空間だ。桟橋に立ち寄る前には、自然豊かな無人島「沖ノ島」や、館山の町を見守る城山公園にも足を伸ばしてみたい。

この道を楽しむ

「館山夕日桟橋」から西に4㎞ほど進むと、沖ノ島が見えてくる。関東大震災での隆起を機に浅瀬に砂が積もり、陸続きとなった無人島だ。地球のエネルギーが生み出した砂の道。美しい弧を描く砂の上を歩き、一周1kmほどの小さな島に足を踏み入れると地表に現れた地層や海流に浸食された岩場に遭遇する。戦時中、監視用に掘られた洞窟に入れば当時の息遣いが聞こえてきそうだ。うっそうと茂る森を抜けると透きとおる海。貝殻を拾いながら波打ち際を歩くのも楽しい。歩くたび、同じ島とは思えないほど変化にとんだ風景と出会える島だ。 続いて向かった城山公園は、戦国武将里見氏の拠点「館山城」の跡地につくられた。再建された館山城に向かう途中には国内でもめずらしいクジャク園があり、鮮やかな飾り羽に見入ってしまう。城山公園の頂上から館山の町を見下ろしたら、夕暮れ前には桟橋に戻ろう。

この道を歩く

砂浜や岩場まで多様な地形を楽しめる沖ノ島や、城山公園のアップダウンは歩き甲斐のあるウォーキングコース。足にかかる衝撃をやわらげてくれる、クッション性の高いシューズやサンダルがふさわしい。日の入り前には、館山夕日桟橋のウッドデッキを海上散歩しよう。 桟橋の上から見送る大きなタ日。でも、今日の太陽が特別大きいわけはない。さえぎるもののない水平線をみつめる時間が自分になかっただけだ。今日くらい、一日の終わりを肌で感じよう。海をまっすぐに染め上げる陽光に照らされながら、もう少し。

JR内房線館山駅から徒歩約11分 桟橋手前に無料駐車場有り

この道を楽しむ

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